行政書士のホームページでSEOを考えるとき、「行政書士」や「建設業許可」のような広い言葉だけでは、どんなページを作ればよいか決めにくいことがあります。
実際に手続きを調べている人は、「建設業許可 更新 いつから」「建設業許可 更新 必要書類」のように、具体的な状況や疑問を含めて検索することもあります。こうした検索語を手がかりにすると、相談者が知りたいことに絞ったページを考えやすくなります。
この記事では、行政書士の取扱業務から具体的な検索キーワードを見つけ、記事テーマとして選ぶまでの方法を解説します。
ロングテールキーワードとは?
ロングテールキーワードとは、一般に、複数の言葉を組み合わせるなどして検索目的が具体的になったキーワードを指します。
たとえば「建設業許可」だけでは、取得条件、費用、更新、申請先など、何を調べたいのか分かりません。一方、「建設業許可 更新 いつから」であれば、更新手続きを始められる時期を知りたいと考えられます。
ただし、単語が三つ並んでいれば、必ず記事に適したキーワードになるわけではありません。大切なのは、言葉の数よりも、検索した人が求める答えを具体的に考えられることです。
また、具体的なキーワードを選んでも、検索結果での上位表示や問い合わせが保証されるわけではありません。自分の取扱業務と、相談者が必要とする情報が重なるテーマを探すために活用します。
まずは取扱業務を一つ選ぶ
キーワードを探し始める前に、ホームページから相談につなげたい業務を一つ決めます。
建設業許可を中心に扱うなら、最初は「建設業許可」を起点にします。複数の業務を一度に広げるより、一つの業務について相談者がどんな場面で調べるかを考える方が、候補を整理しやすくなります。
取扱業務を起点にしたキーワード選びの基本は、行政書士のホームページで狙うキーワードの決め方で解説しています。
業務の流れに沿って、相談者の疑問を書き出す
次に、その業務について相談者が疑問を持ちそうな場面を考えます。建設業許可なら、取得を検討し始めたとき、申請を準備するとき、許可を取得した後では、知りたいことが変わります。
たとえば、次のような疑問が考えられます。
- 取得を検討する段階:自社は許可の対象になるか、どのような要件があるか
- 申請を準備する段階:必要書類は何か、費用や期間はどのくらいか
- 許可を取得した後:更新はいつからできるか、変更があった場合はどうするか
この段階では、検索語らしい形に整えなくても構いません。実際の相談でよく聞かれることや、説明の際に相手が迷いやすいことがあれば、それも候補に加えます。
疑問を、検索されそうな言葉に置き換える
書き出した疑問を、相談者が検索窓に入力しそうな言葉へ置き換えます。
「更新の手続きを始める時期を知りたい」なら「建設業許可 更新 いつから」、「更新時に準備する書類を知りたい」なら「建設業許可 更新 必要書類」といった形です。
専門家が使う正式名称と、相談者が使う言葉は同じとは限りません。実際の問い合わせで使われた表現や、Google検索の入力中に表示される候補、関連して表示される検索語なども参考になります。ただし、表示された候補をすべて記事にする必要はありません。
まずは「この言葉で検索する人に、自分は何を説明できるか」を確認します。
Search Consoleで、すでに表示されている検索語を探す
ホームページに公開済みのページがある場合は、Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」も候補探しに使えます。
検索クエリの一覧を見て、取扱業務に関係する具体的な言葉がないか確認します。さらに、気になるクエリについて、どのページが表示されているかを見ると、既存ページとの関係を考えやすくなります。
たとえば建設業許可のページが、想定していなかった「更新時期」に関する検索でも表示されているなら、そのページで十分に説明できているか、新たな解説記事が必要かを検討する材料になります。
ただし、サイトを公開して間もない場合は、データが少なくても不自然ではありません。また、Search Consoleにはすべての検索語が表示されるわけではありません。そこに見当たらないことだけを理由に、テーマに需要がないとは判断しないようにしましょう。
候補を見つけたら、実際の検索結果を確認する
候補となる言葉が見つかったら、実際に検索して結果を確認します。同じ業務に関する言葉でも、検索する人が求めている答えは異なるためです。
たとえば「建設業許可 更新 必要書類」を調べるなら、検索結果には書類を説明するページが多いのか、申請手続き全体を案内するページが多いのかを見ます。そして、自分が作ろうとしているページで、必要な情報を正確に説明できるか考えます。
検索結果の並びは、時期や地域などによって変わります。上位ページの見出しをそのまま集めるのではなく、検索する人が解決したい疑問を読み取るために確認しましょう。
言葉が違っても、答えが同じなら一つの記事で扱う
候補が増えてきたら、キーワードの数だけ記事を作る前に、答えが重なっていないか確認します。
たとえば「建設業許可 更新 いつから」と「建設業許可 更新 開始時期」は、表現は違っても、同じ疑問を指している可能性があります。その場合は、別々の記事にするより、一つのページで分かりやすく答える方が自然です。
一方、「更新を始められる時期」と「更新に必要な書類」では、知りたい答えが異なります。それぞれに説明すべき内容が十分あり、既存ページとも役割を分けられるなら、別の記事を検討できます。
キーワードを増やすことよりも、それぞれのページを読む理由があるかを基準にしましょう。
地域名を組み合わせる場合は、情報の違いも確認する
行政書士の業務では、「横浜 建設業許可 更新」のように地域名を含む検索も考えられます。
ただし、地域名を追加するだけで別の記事を作る必要はありません。事務所が実際に対応している地域か、その地域で確認すべき申請先や案内事項があるかなど、読者に伝える内容を確認します。
地域名だけを変えた似た記事を増やすのではなく、その地域の人にとって必要な情報がある場合に扱いましょう。地域名を使ったページ作りについては、行政書士のホームページで地域名を入れるSEO対策で詳しく説明しています。
記事にする候補は、三つの点から選ぶ
集めたキーワードの中から記事テーマを選ぶときは、次の三つを確認します。
- 自分の取扱業務と関係があるか
検索されていそうでも、対応していない業務について依頼できるような記事にはしません。 - 検索する人の疑問に、具体的に答えられるか
検索語をタイトルに入れるだけでなく、必要な条件や注意点まで説明できるか考えます。 - 既存ページと役割が分かれるか
同じ答えを掲載したページがあるなら、まずはそのページを充実させることも検討します。
月間検索数は判断材料の一つですが、数字だけで決める必要はありません。具体的な疑問に答えられ、事務所の取扱業務ともつながるテーマから取り組む方法があります。
ブログの記事テーマを考える基本については、行政書士ブログのSEO対策も参考にしてください。
まとめ|検索語の数ではなく、相談者の疑問に答える
行政書士のロングテールキーワードを探すときは、取扱業務を一つ選び、その業務の流れに沿って相談者の疑問を書き出します。そこから実際に検索されそうな言葉を考え、Search Consoleや検索結果も参考にして候補を確かめます。
候補が複数見つかっても、言葉ごとに記事を増やす必要はありません。答えが同じものはまとめ、異なる疑問には必要に応じて別のページを用意します。
一つひとつのページが誰のどんな疑問に答えるのかを明確にすることが、具体的な検索から見つけてもらうための土台になります。