行政書士のホームページを作る際、「ブログも用意した方がいいのか」と迷う方もいるのではないでしょうか。

ホームページ制作ではブログ機能が用意されていることも多いですが、ブログを作ったからといって、必ず更新し続けなければならないわけではありません。

一方で、取り扱っている業務について記事を書けば、相談者に役立つ情報を提供したり、検索からホームページを見つけてもらう入口を増やしたりすることができます。

大切なのは、記事数を増やすこと自体を目的にしないことです。

この記事では、行政書士のホームページにブログを設置するメリットや、どのような記事を書けばよいのか、更新する際の注意点について解説します。

行政書士のホームページにブログは必要?

結論からいえば、すべての行政書士事務所にブログが必須というわけではありません。

ホームページを、名刺交換や紹介で事務所を知った人に業務内容や料金を確認してもらうために使うのであれば、基本的なページだけでも役割を果たすことはできます。

一方、Googleなどの検索からホームページを見つけてもらいたい場合には、ブログやコラムを活用するメリットがあります。

取り扱い業務に関連する疑問について一つずつ記事を作れば、それぞれの記事が検索からホームページを訪れる入口になる可能性があるためです。

また、相談する前に制度や手続きについて調べている人へ情報を提供する場所としても活用できます。

POINT

ブログを設置すること自体が目的ではありません。
「誰に、どのような情報を届けたいのか」を考え、必要であればブログを活用しましょう。

行政書士がブログを書くメリット

検索からホームページを見つけてもらう入口を増やせる

行政書士を探している人が、最初から事務所名を検索するとは限りません。

たとえば建設業許可について調べている人であれば、

「建設業許可 取得 条件」

「建設業許可 必要書類」

「建設業許可 更新 いつまで」

など、具体的な疑問から検索することがあります。

こうした疑問について詳しく解説した記事があれば、検索結果から事務所のホームページを知ってもらえる可能性があります。

トップページだけでは拾いにくい、より具体的な検索に対応できることはブログのメリットです。

業務について詳しく伝えられる

業務ページには、サービス内容や料金、依頼の流れなど、相談を検討するために必要な情報を掲載します。

一方、制度の細かな解説や個別の疑問まですべて業務ページに入れると、ページが長くなりすぎることがあります。

そのような内容をブログ記事として分ければ、必要な人だけが詳しい情報を読むことができます。

記事から関連する業務ページへ案内することで、「この手続きについて相談したい」と思った人がサービス内容を確認できる流れも作れます。

行政書士の専門分野を伝えやすい

特定の業務について継続して情報を発信していれば、ホームページを訪れた人にも、どの分野を中心に扱っている行政書士なのかが伝わりやすくなります。

たとえば建設業許可を中心に扱うのであれば、建設業許可に関する記事を充実させる方法があります。

相続・遺言を中心にするのであれば、その分野で相談者が疑問に感じやすい内容を取り上げます。

何でも書くのではなく、受任したい業務とブログのテーマをある程度合わせることも考えてみましょう。

行政書士のブログには何を書けばいい?

ブログを始めるときに一番迷いやすいのが、「何を書けばいいのか」という点です。

基本的には、行政書士側が書きたいことから考えるよりも、相談者が検索したり、依頼前に疑問に思ったりすることからテーマを考えると作りやすくなります。

たとえば、次のような切り口があります。

記事の種類テーマ例
手続きの基本建設業許可とは?どんな場合に必要?
要件・条件建設業許可を取得するための主な要件
必要書類建設業許可申請に必要な書類
費用建設業許可申請にかかる費用
期間建設業許可を取得するまでの期間
よくある疑問建設業許可は自分で申請できる?
変更・更新建設業許可の更新はいつまで?
制度変更法改正や制度変更に関する解説

一つの業務だけでも、相談者が知りたいことを細かく分ければ複数のテーマが見つかります。

「よく聞かれる質問」から記事を考える

実際に相談者から質問された内容は、ブログのテーマを考える材料になります。

同じ疑問を持っている人が、Googleなどで検索している可能性もあるためです。

たとえば相談時に、

「自分の場合は許可が必要ですか?」

「どのくらい時間がかかりますか?」

「自分で申請することはできますか?」

といった質問を何度も受けるのであれば、それぞれを一つの記事として詳しく解説できます。

開業直後でまだ相談実績が少ない場合には、自分が業務ページを作る中で「依頼者ならここが分かりにくそうだ」と感じた部分からテーマを考える方法もあります。

日記のような記事を書いてもいい?

ブログという名前から、日常の出来事を書くものをイメージすることもあります。

行政書士本人の人柄を伝える目的で、事務所の日常や活動について書くこと自体に問題はありません。

ただし、検索から業務の相談者を集めることが目的であれば、日記だけを大量に更新しても、取り扱い業務について検索している人との接点は増やしにくいでしょう。

そのため、

業務に関する記事を中心にしながら、ときどき人柄が伝わる内容も掲載する

といった使い分けも考えられます。

ブログの目的によって、どのような記事を増やすのかを決めることが大切です。

記事を書くときは「1記事1テーマ」を意識する

一つの記事に多くの内容を詰め込みすぎると、何について説明している記事なのか分かりにくくなることがあります。

たとえば、

「建設業許可について全部解説」

という非常に広い記事だけを作るよりも、

「建設業許可が必要になるケース」

「建設業許可の主な要件」

「建設業許可申請の必要書類」

など、疑問ごとに記事を分ける方法があります。

記事のテーマが明確であれば、検索した人にとっても「自分が知りたいことが書いてある記事なのか」を判断しやすくなります。

POINT

ブログの記事数を増やすことよりも、「相談者の一つの疑問に、きちんと答える記事」を増やしていくことを意識しましょう。

業務ページとブログ記事は役割を分ける

業務ページとブログ記事には、それぞれ異なる役割があります。

たとえば建設業許可であれば、業務ページでは、

  • どのようなサポートを提供しているか
  • 料金
  • 依頼の流れ
  • 対応地域
  • 問い合わせ方法

など、行政書士への依頼を検討するための情報を掲載します。

一方、ブログでは、

  • 建設業許可が必要になる条件
  • 申請に必要な書類
  • 更新の時期
  • よくある疑問

など、手続きについて調べている人に役立つ情報を詳しく解説します。

そして関連するブログ記事から業務ページへ案内すれば、情報を調べて訪れた人に、その事務所が提供しているサービスも知ってもらえます。

ブログはどのくらいの頻度で更新すればいい?

「毎日更新した方がSEOに強いのでは」と考えることもあるかもしれませんが、無理に毎日記事を書く必要はありません。

更新頻度だけを優先して内容の薄い記事を増やすより、相談者が知りたい内容について丁寧に記事を作る方が重要です。

月に何本書かなければならないという決まりもありません。

自分が継続できる範囲で記事を作り、必要に応じて過去の記事も見直していきましょう。

特に法律や制度、手続きについて書いた記事は、制度変更によって内容が古くなる可能性があります。

公開後も必要に応じて情報を確認し、更新することが大切です。

SEOを意識するなら検索する人を考える

ブログをSEOに活用するのであれば、記事を書く前に「どのような人が、何を知りたくて検索するのか」を考えます。

検索されそうな言葉を文章へ大量に入れることがSEO対策ではありません。

検索した人が求めている情報に対して、分かりやすく答えることが基本です。

また、記事タイトルや見出しについても、何が書かれているのか分かるものにしておきましょう。

行政書士ホームページのSEOについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

→ 行政書士のホームページにSEO対策は必要?基本的な考え方と対策を解説

ブログを書かない選択肢もある

ホームページにブログ機能があるからといって、必ず記事を書かなければならないわけではありません。

紹介や人脈、既存顧客などを中心に仕事を獲得していて、検索からの集客をほとんど考えていない場合もあります。

また、ブログを書く時間を確保できない場合には、まず業務ページや料金、プロフィール、FAQなどの基本情報を充実させる方が優先度が高いこともあります。

中途半端にブログを始めるより、ホームページをどのように活用したいのかを考えて判断しましょう。

ブログを始める場合でも、最初から大量の記事を用意する必要はありません。

必要なテーマから少しずつ増やしていけば十分です。

まとめ

行政書士のホームページにブログは必須ではありませんが、検索からホームページを見つけてもらいたい場合には活用できる方法の一つです。

取り扱っている業務について相談者が疑問に思うことを記事にすれば、それぞれの記事が検索からホームページを訪れる入口になる可能性があります。

ブログを書くときは、記事数や更新頻度だけを目的にするのではなく、「どのような人の、どのような疑問に答える記事なのか」を考えることが大切です。

主要な業務ページを整えたうえで、よくある質問や具体的な手続きについて一つずつ記事を追加し、ホームページ全体を少しずつ育てていきましょう。