行政書士のホームページを外部に依頼しようと思っても、制作会社やWeb制作者が多く、「どこに依頼すればいいのか分からない」と迷うことがあります。

制作料金だけを見ても、数万円から数十万円以上まで幅があり、含まれているサービス内容もさまざまです。

また、デザインがきれいなだけでなく、行政書士事務所として必要な情報を掲載できるか、スマートフォンに対応しているか、公開後の更新や管理をどうするのかなど、確認しておきたいことがあります。

この記事では、行政書士のホームページ制作を依頼するときに、制作会社やWeb制作者を選ぶためのポイントを解説します。

制作会社を選ぶ前にホームページの目的を整理する

制作会社を探し始める前に、まず「何のためにホームページを作るのか」を整理しておきましょう。

たとえば、

  • 開業に合わせて事務所のホームページを用意したい
  • 名刺交換や紹介を受けた人に事務所の情報を見てもらいたい
  • 検索から新しい相談者を集めたい
  • 特定の業務について詳しく紹介したい
  • 古くなった既存サイトをリニューアルしたい

など、目的によって必要なホームページは変わります。

開業時の信用補強としてシンプルなホームページを用意したい場合と、SEOや記事制作まで行い、検索から積極的に集客したい場合では、必要なページ数や予算も異なります。

目的が曖昧なまま依頼先を探すと、必要以上に大きなサイトを契約したり、反対に必要な機能が含まれていなかったりすることがあります。

POINT

最初から細かな仕様まで決める必要はありません。
「誰に見てもらいたいのか」「ホームページを何に使いたいのか」だけでも整理しておくと、制作会社へ相談しやすくなります。

行政書士のホームページ制作会社を選ぶ7つのポイント

依頼先を比較するときは、料金だけではなく、制作内容や公開後の対応まで確認することが大切です。

特に確認しておきたいのは、次の7つです。

確認するポイント主な確認内容
制作内容何ページ・どの機能まで含まれるか
制作実績自分が求めるサイトに近い制作ができるか
行政書士業務への理解士業・行政書士サイトへの理解があるか
料金初期費用と追加料金が明確か
更新方法自分で更新できる部分があるか
保守・サポート公開後にどこまで対応してもらえるか
所有・契約関係ドメインやサーバーを誰が契約するのか

それぞれ詳しく見ていきます。

1.制作内容が料金にどこまで含まれているか確認する

「ホームページ制作○万円」と書かれていても、含まれている内容は依頼先によって異なります。

たとえば、

  • トップページ
  • 業務ページ
  • 事務所概要
  • 問い合わせフォーム
  • スマートフォン対応
  • WordPress
  • ブログ・お知らせ機能
  • 基本的なSEO設定

などが最初から含まれている場合もあれば、一部が追加料金になる場合もあります。

特にページ数だけで比較するのではなく、自分が必要としているページや機能まで含めた総額を確認しましょう。

見積もりを依頼する際には、「この金額で最終的に何が完成するのか」を確認しておくと分かりやすくなります。

2.制作実績やデザインを確認する

制作会社やWeb制作者のホームページには、過去の制作実績が掲載されていることがあります。

単純に実績数を見るだけでなく、自分が作りたいホームページに近いものがあるか確認してみましょう。

行政書士事務所の場合は、派手なデザインが必要とは限りません。

相談者に安心感や信頼感を持ってもらい、業務内容や料金などの必要な情報を分かりやすく伝えることも重要です。

パソコンだけではなく、スマートフォンで見たときに読みやすいか、問い合わせまで迷わず進めるかといった点も確認するとよいでしょう。

3.行政書士や士業の業務を理解しているか確認する

行政書士のホームページには、一般的な企業サイトとは少し異なる特徴があります。

取り扱う業務が多く、建設業許可、相続、遺言、在留資格など、業務によって対象となる相談者も異なります。

そのため、

「どの業務を中心に見せるのか」

「どのような相談者を対象にするのか」

「料金や依頼の流れをどのように掲載するのか」

といった整理も必要になります。

行政書士や士業のホームページについて理解がある制作者であれば、こうした点について相談しながら制作を進めやすくなります。

ただし、「行政書士専門」であることだけを理由に決める必要はありません。

行政書士サイトの制作経験がなくても、業務内容を理解しようとしたうえで、必要な情報や構成を提案してくれる制作者であれば選択肢になります。

4.料金だけで決めない

制作料金は依頼先を選ぶうえで重要ですが、金額だけを比較すると判断しにくい場合があります。

たとえば10万円の制作と30万円の制作では、単純に20万円の価格差だけを見るのではなく、

  • ページ数
  • オリジナルデザインの範囲
  • 原稿作成
  • 写真撮影
  • SEO対策
  • WordPress
  • 問い合わせフォーム
  • 公開後のサポート

など、何が含まれているのかを確認する必要があります。

反対に、自分には必要のないサービスが多く含まれている場合には、価格が高くてもそのメリットを十分に活用できないことがあります。

行政書士ホームページの制作費用については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

→ 行政書士のホームページ制作費用はいくら?相場と料金の違いを解説

5.公開後に自分で更新できるか確認する

ホームページは公開後に内容を変更することがあります。

たとえば、

  • 料金を変更する
  • 新しい業務を追加する
  • 営業時間を変更する
  • お知らせを掲載する
  • ブログ記事を投稿する

といった更新です。

WordPressなどを利用して、自分で更新できる仕組みになっている場合もあれば、変更するたびに制作会社へ依頼する仕組みの場合もあります。

どちらが良いというわけではありませんが、公開後にどの部分を自分で変更できるのか、変更を依頼した場合はいくらかかるのかを事前に確認しておきましょう。

6.保守・サポートの内容を確認する

WordPressなどを利用するホームページでは、公開後の管理についても考えておく必要があります。

保守サービスがある場合には、

  • WordPressやプラグインの更新
  • バックアップ
  • 不具合発生時の対応
  • 軽微な文章・画像変更
  • セキュリティ対策
  • 操作方法のサポート

など、どこまで含まれているのか確認します。

「保守費用○円」という金額だけでは、実際に何をしてもらえるのか分かりません。

また、保守契約が必須なのか任意なのか、最低契約期間があるのかなども確認しておきたいところです。

POINT

ホームページは「制作費」だけでなく、公開後にどのような費用が発生するのかも確認しましょう。
月額費用がある場合は、その料金に何が含まれているのかまで確認することが大切です。

7.ドメインやサーバーの契約者を確認する

見落としやすいのが、ドメインやレンタルサーバーの契約です。

制作会社によっては、ドメインやサーバーを制作会社側で契約・管理する場合があります。

一方で、行政書士本人が契約し、その環境にホームページを制作する方法もあります。

長く事務所のホームページとして使用することを考えると、

  • ドメインの契約者は誰か
  • サーバーの契約者は誰か
  • 制作会社を変更してもサイトを継続できるか
  • 解約した場合にデータを受け取れるか

といった点を確認しておくと安心です。

特にドメインは事務所のホームページやメールアドレスとして長期間使用する可能性があるため、契約・管理方法を理解しておきましょう。

制作会社とフリーランス、どちらに依頼する?

ホームページの依頼先には、制作会社だけでなく個人のWeb制作者やフリーランスもあります。

一般的には、制作会社は複数のスタッフが役割を分担して制作するケースが多く、デザイン、制作、マーケティングなどをまとめて依頼できる場合があります。

一方、フリーランスは担当者と直接やり取りでき、比較的小規模なホームページにも柔軟に対応している場合があります。

ただし、会社か個人かだけで品質を判断することはできません。

それぞれの制作実績、対応範囲、料金、連絡方法、公開後のサポートなどを確認し、自分の希望に合った依頼先を選びましょう。

見積もりを取るときに伝えておきたいこと

制作会社へ問い合わせる際、すべての仕様を決めてから相談する必要はありません。

最低限、

  • 行政書士事務所のホームページを作りたい
  • 開業予定時期または希望公開時期
  • 主に取り扱う予定の業務
  • 必要だと思っているページ
  • 予算の目安
  • 自分で更新したいか
  • 公開後の保守も依頼したいか

などを伝えれば、相談を進めやすくなります。

まだ決まっていない部分については、「未定」と伝えて相談しても問題ありません。

むしろ、分からない部分についてどのような提案や説明をしてくれるかも、依頼先を判断する材料になります。

契約前に確認しておきたいこと

依頼先を決める前には、見積金額だけでなく契約内容も確認しましょう。

特に、

  • 制作範囲
  • 追加料金が発生する条件
  • 修正できる回数や範囲
  • 納期
  • 支払い条件
  • 公開後の保守費用
  • 解約時の取り扱い
  • サイトやデータの所有関係

などは確認しておきたい項目です。

分からない部分があれば、契約前に質問しておくことが大切です。

説明が分かりやすく、質問にきちんと回答してくれるかどうかも、今後継続して付き合える相手かを判断する材料になります。

まとめ

行政書士のホームページ制作を依頼するときは、制作料金だけで依頼先を決めるのではなく、制作内容や公開後の管理まで含めて比較することが大切です。

特に、

  • 必要なページや機能が含まれているか
  • 求めているホームページを制作できそうか
  • 行政書士の業務を理解してくれるか
  • 公開後の更新や保守はどうなるか
  • ドメインやサーバーを誰が管理するのか

といった点を確認しておきましょう。

最も高い制作会社や、最も安い制作会社が必ず自分に合っているとは限りません。

自分がホームページを何のために使いたいのかを整理したうえで、その目的に必要なものを適切に提案してくれる依頼先を選ぶことが重要です。