行政書士のホームページを作るとき、「何ページくらい作ればいいのか」と迷うことがあります。

トップページ、業務案内、料金、プロフィール、事務所概要など、掲載したい情報を考えていくとページ数は増えていきます。

一方、開業時から多くのページを用意するのは大変です。まだ取扱業務や事務所の方向性が固まっていない場合もあるでしょう。

行政書士のホームページに「最低○ページ必要」という決まりがあるわけではありません。

重要なのはページ数そのものではなく、「依頼を検討するために必要な情報が揃っているか」「その情報を見つけやすい構成になっているか」という点です。

この記事では、行政書士のホームページに必要なページ数の考え方や、開業時に用意したい基本構成について解説します。

行政書士のホームページに必要なページ数は決まっていない

行政書士のホームページに必要なページ数は、事務所によって異なります。

たとえば一つの業務に特化している事務所と、多くの許認可業務を取り扱っている事務所では、必要な情報量も変わります。

また、

  • 来所を中心にするのか
  • オンライン相談に対応するのか
  • 個人向け業務を扱うのか
  • 法人向け業務を扱うのか
  • ホームページからの集客を重視するのか

といった営業方法によっても、適した構成は変わります。

そのため、「行政書士なら10ページ必要」といったように、ページ数だけで考える必要はありません。

まずは依頼者がホームページで何を確認したいのかを考え、その情報を掲載するために必要なページを用意しましょう。

開業時に最低限用意したい情報

開業時のホームページでは、まず依頼を検討するために必要な基本情報を揃えることが大切です。

たとえば、

  • どのような業務を依頼できるのか
  • 誰が対応するのか
  • 料金はどのくらいか
  • どの地域に対応しているのか
  • どこにある事務所なのか
  • どのような流れで依頼するのか
  • どのように問い合わせるのか

といった情報です。

これらを必ず別々のページにする必要はありません。

情報量が少ない段階ではトップページの中にまとめ、内容が増えてきたら個別ページへ分ける方法もあります。

行政書士のホームページに掲載しておきたい情報については、行政書士のホームページに必要な内容は?掲載しておきたいページ・情報を解説でも詳しく解説しています。

開業時のホームページ構成例

開業時に比較的シンプルなホームページを作るのであれば、次のような構成が考えられます。

ページ主な内容
トップページ事務所の特徴、取扱業務、料金の概要、プロフィール、問い合わせ導線
業務詳細ページ対応する手続き、サポート内容、料金、依頼の流れなど
お問い合わせ問い合わせフォーム、連絡方法
プライバシーポリシー個人情報の取扱いなど

事務所概要、プロフィール、料金、よくある質問などは、情報量に応じてトップページや業務詳細ページの中に掲載することもできます。

一方、それぞれの情報量が多い場合は個別ページとして分けた方が見やすくなることがあります。

POINT

開業時からページ数を増やすことを目的にする必要はありません。
まず必要な情報を揃え、内容が増えてきたら適切な単位でページを分けていく方法もあります。

トップページに何を掲載する?

トップページは、事務所全体の内容を把握するための入口になるページです。

たとえば、

  • 事務所の特徴
  • 主な取扱業務
  • 対応地域
  • 料金の概要
  • 行政書士の紹介
  • 依頼の流れ
  • よくある質問
  • お問い合わせへの案内

などを掲載できます。

すべてを詳しく説明する必要はありません。

詳しい情報を個別ページに掲載している場合は、トップページでは概要を伝え、そこから業務詳細ページなどへ移動できるようにします。

反対に、開業時でページ数を抑えたい場合は、トップページの中である程度詳しく説明する方法もあります。

業務詳細ページは主力業務から用意する

行政書士のホームページでは、取扱業務について詳しく説明するページが重要です。

たとえば建設業許可を主力業務とする場合は、建設業許可について、

  • どのような相談に対応しているのか
  • どのような手続きをサポートするのか
  • 料金はいくらなのか
  • 依頼時に何が必要なのか
  • 依頼後どのように進むのか

などを説明するページを作ることができます。

複数の業務を取り扱っている場合でも、開業時からすべての業務について詳しいページを作らなければならないわけではありません。

まず主力となる業務からページを作り、必要に応じてほかの業務ページを追加する方法もあります。

ホームページで業務をどのように見せるかについては、行政書士のホームページは業務を絞るべき?専門特化するメリット・デメリットも参考にしてください。

プロフィールは独立したページにするべき?

行政書士のプロフィールは、必ず独立したページにする必要はありません。

一人事務所でプロフィールの内容がそれほど多くない場合は、トップページの中に行政書士紹介のセクションを設ける方法があります。

一方、

  • 詳しい経歴を紹介したい
  • 開業した経緯を伝えたい
  • 保有資格や経験を詳しく掲載したい
  • 仕事への考え方をしっかり伝えたい

といった場合は、プロフィールページを独立させる方法もあります。

ページを分けるかどうかは、「プロフィールだから1ページ必要」と考えるのではなく、情報量やホームページ全体の構成から判断しましょう。

プロフィールの具体的な書き方については、行政書士のホームページに載せるプロフィールの書き方|信頼につながる内容とはで解説しています。

料金ページは情報量に合わせて考える

料金についても、必ず専用ページが必要とは限りません。

取扱業務が少なく料金体系もシンプルであれば、トップページや業務詳細ページに料金表を掲載する方法があります。

反対に、多くの業務を扱っていて料金表が長くなる場合は、料金ページを独立させた方が確認しやすいことがあります。

重要なのは、料金ページを作ることではなく、依頼を検討している人が費用について確認できる状態にすることです。

料金の見せ方については、行政書士のホームページに料金表は必要?掲載するメリットと注意点も参考にしてください。

1ページだけのホームページでも大丈夫?

トップページだけで構成された1ページ型のホームページを作ることもできます。

取扱業務が少なく、掲載する情報もコンパクトであれば、一つのページに必要な内容をまとめることは可能です。

ただし、情報量が増えてくると、

  • ページが長くなりすぎる
  • 必要な情報を探しにくくなる
  • 複数の業務を詳しく説明しにくい
  • 後から情報を追加しにくくなる

といったことがあります。

また、検索からさまざまなテーマでホームページを見つけてもらいたい場合は、業務ごとやテーマごとにページを分けた方が、それぞれのページの目的を整理しやすくなります。

1ページ型が悪いわけではなく、ホームページにどこまでの役割を持たせるのかによって判断しましょう。

SEOを考えるならページの役割を分ける

SEOを考える場合も、単純にページ数を増やせばよいわけではありません。

大切なのは、それぞれのページに明確な役割を持たせることです。

たとえば、

  • トップページ → 事務所全体を紹介する
  • 建設業許可ページ → 建設業許可の依頼を検討している人向け
  • 産業廃棄物収集運搬業許可ページ → その許可を検討している人向け
  • ブログ記事 → 手続きについて調べている人向け

といったように分けることができます。

同じような内容のページを数だけ増やすよりも、一つひとつのページで「誰に何を伝えるのか」を明確にすることが重要です。

行政書士サイトのSEOについては、行政書士のホームページにSEO対策は必要?基本的な考え方と対策を解説も参考にしてください。

ブログ記事は最初から大量に用意しなくてもよい

ホームページを公開するときに、「ブログ記事も何十本か用意しなければならない」と考える必要はありません。

まずは事務所や取扱業務について必要な情報を掲載し、その後、相談者が疑問に感じやすいテーマの記事を少しずつ追加していく方法があります。

たとえば建設業許可を扱っているのであれば、

  • 建設業許可に必要な書類
  • 建設業許可の更新
  • 変更届
  • 申請にかかる期間
  • 行政書士へ依頼する場合の流れ

など、主力業務と関連するテーマを増やしていくことができます。

ブログの役割やテーマの考え方については、行政書士のホームページにブログは必要?何を書けばいいかも解説でも解説しています。

開業時は小さく作って後から増やす方法もある

開業前・開業直後は、取扱業務や料金、事務所の方向性が今後変わることもあります。

そのため、最初から大規模なホームページを作るのではなく、必要なページから公開して後から追加する方法もあります。

たとえば最初は、

  1. トップページ
  2. 主力業務ページ
  3. お問い合わせ
  4. プライバシーポリシー

という構成で公開し、その後、

  • 新しい業務ページ
  • プロフィールページ
  • 料金ページ
  • 実績
  • FAQ
  • ブログ記事

などを必要に応じて追加していく考え方です。

ただし、後からページを増やすことを想定するのであれば、最初の段階でメニューやURL、サイト全体の構成をある程度考えておくと運用しやすくなります。

ページ数よりも情報の不足を確認する

ホームページが完成したら、「何ページあるか」ではなく「依頼者が知りたい情報が不足していないか」という視点で確認しましょう。

たとえば、

  • 何を依頼できるか分かるか
  • 誰が対応するか分かるか
  • 料金の目安を確認できるか
  • 対応地域が分かるか
  • 依頼の流れが分かるか
  • 問い合わせ方法が分かるか

といった点です。

10ページあるホームページでも必要な情報が見つからなければ、依頼者にとって使いやすいとは限りません。

反対に、ページ数が少なくても必要な情報が整理されていれば、開業時のホームページとして役割を果たすことができます。

まとめ|必要な情報からページ数を決める

行政書士のホームページに「最低○ページ必要」という決まりはありません。

大切なのはページ数を増やすことではなく、「何を依頼できるのか」「誰が対応するのか」「いくらかかるのか」「どうやって相談するのか」といった、依頼を検討するための情報を揃えることです。

開業時は、トップページ、主力業務ページ、お問い合わせ、プライバシーポリシーなど、必要なページから始める方法があります。

その後、取扱業務や実績、発信する情報が増えてきたら、事務所の成長に合わせてページを追加していけばよいでしょう。

ページ数を先に決めるのではなく、ホームページに掲載する情報とそれぞれのページの役割を整理して、事務所に合った構成を考えることが大切です。