行政書士のホームページでSEOに取り組むと、「記事を増やした方がいい」「タイトルにキーワードを入れた方がいい」といった情報を目にします。
どちらも取り組み方によっては役立ちますが、記事数やキーワードの数を増やすこと自体を目的にすると、相談者が必要な情報を探しにくいサイトになることがあります。
また、手続きに関する情報を扱う行政書士サイトでは、検索から読まれることだけでなく、掲載内容が正確であることも大切です。
この記事では、行政書士のホームページでSEOを進める際に避けたい行為と、その代わりに考えたい方法を解説します。
キーワードをタイトルや本文に詰め込む
狙いたい検索語をページに使うことは必要ですが、同じ言葉を何度も入れれば検索順位が上がるわけではありません。
たとえば「横浜 建設業許可 行政書士」という検索を意識して、すべての見出しや段落に「横浜」「建設業許可」「行政書士」を繰り返すと、文章が読みにくくなります。
タイトルにはページのテーマが伝わる言葉を使い、本文では事務所の所在地、対応地域、取扱業務など、読者に必要な情報を自然に説明しましょう。
検索語を入れたかどうかより、「このページを読めば何が分かるか」を明確にすることが先です。
地域名だけを変えたページを大量に作る
「横浜の建設業許可」「川崎の建設業許可」「藤沢の建設業許可」と、地域名だけを差し替えたページを増やしても、それぞれの地域の人に違う情報を提供できるとは限りません。
実際の対応地域を示すことは大切です。ただし、本文がほぼ同じなら、複数のページを読む意味が分かりにくくなります。
地域ごとにページを作る場合は、その地域で実際に対応していることに加え、申請先や案内事項など、地域ごとに説明する必要があるかを考えましょう。違いがなければ、一つの業務ページで対応地域を分かりやすく案内する方法もあります。
地域名の扱い方は、行政書士のホームページで地域名を入れるSEO対策でも解説しています。
検索語を変えただけの似た記事を増やす
ロングテールキーワードを狙うとき、見つけた検索語ごとに記事を作りたくなることがあります。
しかし、「建設業許可の更新方法」と「建設業許可の更新手続き」のように、求められる答えがほぼ同じなら、別々の記事にする必要があるか確認しましょう。
似た話題の記事があるだけで、直ちにペナルティになるわけではありません。問題は、それぞれの記事に読む理由があるかどうかです。
一方、「更新できる時期」と「更新に必要な書類」のように、知りたい答えが異なるなら、別の記事として詳しく説明する方法もあります。
POINT
記事を分ける基準は、検索語の違いではなく、読者が求める答えの違いです。答えが同じなら既存記事を充実させることも検討しましょう。
他サイトの説明を写して記事を作る
上位に表示される事務所サイトは、ページに何を載せるかを考える参考になります。しかし、その見出しや文章をそのまま写しても、自分の事務所に合った記事にはなりません。
たとえば同じ建設業許可を扱っていても、対応する申請の種類、地域、料金に含まれる作業は事務所によって異なります。
上位サイトを調べるときは、「相談者が何を知りたがっているか」を確認し、自分の事務所で提供している内容を自分の言葉で説明しましょう。手続きの条件や費用は、他サイトの記述だけに頼らず、公的機関の案内も確認します。
古い制度情報を残したままにする
行政書士のブログでは、申請条件、必要書類、手数料、提出先など、変更される可能性のある情報を扱います。
記事を公開した時点では正しくても、その後に手続きや案内が変われば、読者が古い情報をもとに判断してしまうかもしれません。
定期的にすべての記事を全面的に書き直す必要はありませんが、変更の影響を受けやすい記事は確認する仕組みを作っておくと安心です。見直した結果、変更が必要なら内容を修正し、確認先も分かるようにします。
また、本文をほとんど変えずに更新日だけを新しくすることを、SEO対策として繰り返す必要はありません。更新日は、実際に確認・変更した内容が伝わるように扱いましょう。
記事の見直し方については、行政書士のブログ記事をリライトする方法でも説明しています。
タイトルで本文以上のことを約束する
検索結果で目立たせようとして、「完全解説」「必ず許可が取れる」など、記事の内容や業務の結果を超える表現を使うことは避けましょう。
たとえば必要書類の一部を紹介する記事に「必要書類をすべて紹介」と付けると、読者は記事だけで準備を終えられると受け取るかもしれません。
行政書士の業務では、個別の事情や申請先によって判断が変わることもあります。タイトルは読者の疑問を具体的に示し、本文で実際に答えられる範囲に合わせます。
記事だけを増やし、業務ページを整えない
記事を通じて手続きを調べる人に見つけてもらえても、事務所が何を依頼できるのか分からなければ、相談を検討しにくくなります。
ブログ記事には具体的な疑問に答える役割があります。一方、業務ページでは対応内容、料金、対応地域、依頼の流れなどを伝えます。
記事を増やすことに集中する前に、主力業務について必要な情報が掲載されているか確認しましょう。記事で疑問を解決した人がサービス内容も知りたい場合には、自然な位置から業務ページへ案内します。
順位が動くたびに記事を変更する
記事を公開して間もない時期は、検索結果での表示回数が少なく、順位も変動することがあります。
数日の順位だけを見てタイトルや本文を何度も変更すると、何を改善したかったのか、自分でも追いにくくなります。
まずはGoogle Search Consoleで表示状況や検索語を確認し、記事の内容が検索する人の疑問と合っているか、情報が正しいかを見直します。修正する理由が見つかったときに、必要な箇所から改善しましょう。
順位が伸びない場合の確認項目は、行政書士のSEOで順位が上がらない原因で整理しています。
まとめ|記事数より、一つひとつの役割と正確さを大切にする
行政書士のSEOでは、キーワードの詰め込みや、地域名・検索語だけを変えたページの量産を避けたいところです。
ただし、関連する記事を複数作ること自体が問題なのではありません。それぞれが異なる疑問に答え、読者に必要な情報を提供できているかが大切です。
手続きに関する情報は公的機関の案内などで確認し、事務所が実際に対応する範囲を正確に伝えましょう。新しい記事を作るときも既存記事を直すときも、「このページは誰の何に答えるのか」を基準に進めていきましょう。