行政書士のホームページを作るとき、「何を載せればいいのだろう」と迷う方もいるのではないでしょうか。

事務所名や連絡先だけでもホームページを作ることはできますが、相談を検討している人が知りたい情報はそれだけではありません。

どのような業務を依頼できるのか、誰が対応するのか、料金はいくらなのか、依頼後はどのように進むのか。こうした情報を整理して掲載することで、相談者が問い合わせる前に事務所について確認できるようになります。

この記事では、行政書士のホームページに掲載しておきたい基本的なページや情報と、それぞれの役割について解説します。

そもそも行政書士にホームページが必要なのか、どのような役割があるのかについては、以下の記事で詳しく解説しています。

→ 行政書士にホームページは必要?開業時に持つメリットと役割

行政書士のホームページで大切なのは「相談者が知りたい情報」

ホームページを作るときは、「何ページ作るか」から考えるのではなく、まず相談者が何を知りたいのかを考えることが大切です。

行政書士へ相談しようとしている人であれば、

「自分の相談に対応しているのか」
「どのような行政書士なのか」
「いくらかかるのか」
「依頼したらどのように進むのか」
「どこから相談すればいいのか」

といった情報が判断材料になります。

そのため、ページ数を増やすこと自体が目的ではありません。

必要な情報が整理され、相談者が迷わず確認できることが重要です。

POINT

ホームページに何を載せるか迷ったときは、「事務所が伝えたいこと」だけでなく、「相談者が依頼する前に知りたいこと」という視点から考えてみましょう。

行政書士のホームページに掲載したい基本的な内容

事務所によって必要な情報は異なりますが、行政書士のホームページでは、次のような内容が基本になります。

内容主な役割
トップページ事務所全体の特徴や取扱業務を伝える
取扱業務何を相談・依頼できるのかを伝える
プロフィール誰が対応するのかを伝える
事務所概要・アクセス所在地や営業時間などを伝える
料金依頼にかかる費用の目安を伝える
ご依頼の流れ相談から依頼までの流れを伝える
FAQ相談前の疑問や不安を解消する
お問い合わせ実際に相談するための窓口をつくる
プライバシーポリシー個人情報の取扱いについて示す

これらをすべて独立したページにする必要はありません。

小規模なホームページであれば、プロフィールや料金、ご依頼の流れなどをトップページ内のセクションとしてまとめることもできます。

反対に、詳しく説明する必要がある取扱業務については、独立したページを用意する方法もあります。

トップページ|事務所全体を分かりやすく伝える

トップページは、ホームページ全体の入口となるページです。

事務所名だけでなく、どのような業務を扱っているのか、どのような特徴があるのかを分かりやすく伝えます。

取扱業務、事務所の特徴、料金、プロフィール、ご依頼の流れなどの概要を掲載し、詳しい内容をそれぞれのページへ案内する構成も考えられます。

特に複数のページがあるサイトでは、相談者が「次にどこを見ればいいのか」が分かるように情報を整理することが大切です。

取扱業務|「何を依頼できるのか」を具体的に伝える

行政書士のホームページで特に重要なのが取扱業務です。

行政書士が扱うことのできる業務は幅広いため、「行政書士事務所」という情報だけでは、相談者からすると自分の相談に対応しているのか判断できない場合があります。

建設業許可、在留資格、相続、自動車関連など、事務所で取り扱っている業務を明確にします。

さらに、業務名だけを掲載するのではなく、

  • どのような人を対象としているのか
  • 何を依頼できるのか
  • どのような手続きなのか
  • 必要な書類は何か
  • 料金はいくらか
  • 依頼するとどのように進むのか

など、相談者が知りたい情報まで説明できると、業務内容をより理解してもらいやすくなります。

複数の業務を扱う場合には、特に力を入れている業務や詳しく説明したい業務ごとに、詳細ページを用意する方法もあります。

プロフィール|「誰に相談するのか」を伝える

行政書士への依頼では、サービス内容だけでなく「誰が対応するのか」も判断材料になります。

プロフィールには、氏名、資格、経歴、所属などの基本情報に加えて、どのような業務に取り組んでいるのか、仕事に対してどのような考えを持っているのかなどを掲載する方法があります。

顔写真を掲載すれば、相談する相手の雰囲気を事前に確認してもらうこともできます。

ただし、経歴を長く並べること自体が目的ではありません。

相談者が「どのような人に相談するのか」を理解できる情報を掲載することが大切です。

事務所概要・アクセス|基本情報を確認できるようにする

事務所概要では、事務所についての基本情報を掲載します。

たとえば、

  • 事務所名
  • 代表者名
  • 所在地
  • 電話番号
  • 営業時間
  • 定休日
  • 対応地域
  • 所属行政書士会

などです。

来所での相談を受け付けている場合には、地図や最寄り駅、事務所までのアクセス方法などを掲載しておくと分かりやすくなります。

オンライン相談や訪問対応などを行っている場合も、その対応範囲を明記しておくと相談者が判断しやすくなります。

料金|相談前に費用の目安を伝える

行政書士へ相談する人にとって、料金は大きな判断材料の一つです。

ホームページでは、取扱業務ごとの料金や料金の目安を掲載する方法があります。

案件によって金額が変わる場合には、無理に一律料金を示す必要はありません。

「○○円~」「個別見積もり」など、実際の料金体系に合わせた表示にし、別途発生する実費や追加費用がある場合には、その扱いも分かるようにしておくと親切です。

料金を掲載する目的は、安さをアピールすることではなく、相談者が依頼に必要な費用をイメージできるようにすることです。

ご依頼の流れ|相談後の進み方を伝える

初めて行政書士へ依頼する人は、問い合わせた後に何が起こるのか分からないことがあります。

たとえば、

お問い合わせ → ヒアリング・相談 → 見積もり → 正式依頼 → 必要書類の準備 → 申請・手続き

といったように、実際の業務に合わせて大まかな流れを示しておくと、依頼後のイメージを持ってもらいやすくなります。

業務によって流れが大きく異なる場合には、それぞれの業務ページ内で説明する方法もあります。

FAQ|問い合わせ前の疑問や不安に答える

相談者からよく聞かれる質問がある場合には、FAQとしてまとめておくと便利です。

たとえば、

「相談だけでも可能ですか?」
「対応地域はどこまでですか?」
「何を準備すればいいですか?」
「土日やオンラインで相談できますか?」

など、実際の事務所の対応内容に合わせて掲載します。

FAQは項目数を増やすことが目的ではありません。

実際に相談者が迷いやすいことや、問い合わせ前に知っておいてほしいことを中心に掲載すると役立ちます。

お問い合わせ|迷わず相談できる窓口を用意する

ホームページを見て相談したいと思った人が、すぐに問い合わせ方法を確認できるようにします。

電話番号や問い合わせフォームなど、事務所で対応している方法を掲載します。

問い合わせフォームでは、名前、メールアドレス、相談内容など、対応に必要な情報を入力してもらう形が一般的です。

ただし、入力項目を増やしすぎると問い合わせ時の負担も大きくなるため、最初の問い合わせで本当に必要な情報かどうかを考えて設計することも大切です。

プライバシーポリシー|個人情報の取扱いを示す

問い合わせフォームなどで氏名、電話番号、メールアドレスといった個人情報を取得する場合には、プライバシーポリシーを用意します。

どのような情報を取得するのか、何のために利用するのか、どのように管理するのかなど、実際のサイト運営に合わせた内容を掲載します。

他のサイトの文章をそのままコピーするのではなく、自分の事務所で実際に行っている個人情報の取扱いに合わせて作成することが大切です。

お知らせやコラムは必要?

お知らせやコラムは、すべての行政書士事務所に必須というわけではありません。

営業時間の変更や休業日などを案内したい場合には、お知らせ機能があると便利です。

また、検索からの流入を増やしたい場合には、取扱業務に関する疑問や手続きについて解説するコラムを作る方法もあります。

ただし、記事数を増やすこと自体を目的にするのではなく、相談者に役立つ情報を継続して掲載できるかを考えることが大切です。

制度や手続きについて解説する場合には、法改正や運用変更によって内容が古くなる可能性もあるため、公開後の確認や更新も必要になります。

実績やお客様の声は、掲載できるものがあれば追加する

実績やお客様の声も、相談先を検討するときの参考になる情報です。

ただし、開業したばかりで掲載できる実績がないのであれば、無理に用意する必要はありません。

まずは取扱業務、プロフィール、料金、ご依頼の流れなど、現在提供できる情報をきちんと掲載することを優先します。

開業後に掲載できる情報が増えてきた段階で、必要に応じて追加していけば十分です。

依頼者に関する情報や事例を掲載する場合には、個人情報や守秘義務などにも配慮し、掲載できる内容かを確認する必要があります。

すべてを別ページにする必要はない

ここまで多くの内容を紹介しましたが、これらを一つずつ独立したページにする必要はありません。

たとえば小規模なホームページなら、トップページの中に、

  • 事務所の特徴
  • 取扱業務
  • プロフィール
  • 料金
  • ご依頼の流れ
  • FAQ

をまとめ、

取扱業務の詳細ページ
お問い合わせ
プライバシーポリシー

など、詳しく説明する必要がある内容だけを別ページにすることもできます。

一方、複数の業務について検索から見つけてもらいたい場合には、取扱業務ごとに詳細ページを作るなど、目的に合わせてページを増やす方法もあります。

つまり重要なのはページ数ではなく、必要な情報をどのように整理すれば相談者が分かりやすいかです。

ホームページの規模や制作方法によって、制作にかかる費用も変わります。行政書士向けホームページの制作費については、以下の記事で詳しく解説しています。

→ 行政書士のホームページ制作費用はいくら?相場と料金の違いを解説

まとめ|相談者が判断するために必要な情報を整理しよう

行政書士のホームページでは、事務所概要や連絡先だけでなく、取扱業務、プロフィール、料金、ご依頼の流れ、FAQ、問い合わせ方法などを掲載することで、相談者が依頼を検討するための情報を提供できます。

ただし、すべての情報を独立したページとして用意する必要はありません。

ホームページの目的や取扱業務、掲載する情報量に合わせて、トップページにまとめるものと詳細ページを作るものを整理します。

特に行政書士は取扱業務が幅広いため、すべての業務を並べることよりも、「誰に、何を依頼してもらいたいのか」が分かる情報設計を意識することが大切です。

CHATEAUでは、行政書士事務所の取扱業務や特徴を整理し、相談者が必要な情報を確認しやすいWebサイトを制作しています。

制作内容や料金については、料金プランをご覧ください。