行政書士のホームページは、公開したらそのまま放置してよいものではありません。
特にWordPressで制作したホームページでは、WordPress本体やプラグインの更新、バックアップ、セキュリティ対策など、公開後にも継続的な管理が必要になります。
また、お問い合わせフォームが正常に動いているか、古い情報が掲載されたままになっていないかなど、ホームページを利用する人のための確認も必要です。
こうした公開後の管理をまとめて「保守」と呼ぶことがあります。
この記事では、行政書士のホームページではどのような保守が必要なのか、自分で管理する場合と外部へ依頼する場合の考え方も含めて解説します。
ホームページの保守とは
ホームページの保守とは、公開したホームページを正常な状態で維持するために行う管理やメンテナンスのことです。
新しい記事を書くなどの「更新」と、ホームページそのものを維持するための「保守」は、分けて考えると分かりやすくなります。
たとえば、行政書士事務所のお知らせやブログを追加することはコンテンツの更新です。
一方で、WordPressをアップデートしたり、バックアップを取ったり、不具合が発生していないか確認したりする作業は保守にあたります。
ホームページを公開後にどのように運用していくかについては、行政書士のホームページは公開後に何をする?集客につなげる運用方法を解説でも解説しています。
行政書士のホームページで行う主な保守
ホームページの構成や使用しているシステムによって必要な作業は異なりますが、WordPressサイトでは次のような保守が考えられます。
| 保守内容 | 主な作業 |
|---|---|
| WordPressの更新 | WordPress本体を必要に応じてアップデートする |
| プラグインの更新 | 使用しているプラグインを適切な状態に保つ |
| テーマの更新 | 使用テーマに更新がある場合に対応する |
| バックアップ | ファイルやデータベースを保存する |
| セキュリティ対策 | 不正アクセスなどへの対策を行う |
| フォーム確認 | 問い合わせが正常に送受信できるか確認する |
| 不具合確認 | 表示崩れや機能上の問題がないか確認する |
すべてのホームページで同じ作業が必要になるわけではありません。
使用しているテーマやプラグイン、サーバー、ホームページの機能などに合わせて必要な管理内容を決めます。
POINT
ホームページの保守は「内容を更新すること」だけではありません。利用者からは見えにくいWordPressやバックアップ、セキュリティなどの管理も、サイトを維持するための重要な作業です。
WordPress本体やプラグインを更新する
WordPressでは、本体やプラグイン、テーマに更新が提供されることがあります。
更新には、新機能の追加だけでなく、不具合の修正やセキュリティに関する修正が含まれる場合もあります。
そのため、長期間まったく更新しないまま使用し続けることは避けた方がよいでしょう。
ただし、「更新ボタンが表示されたらすぐにすべて更新すればよい」とも限りません。
WordPress本体、テーマ、プラグインなどの組み合わせによっては、更新後に表示や機能へ影響が出ることがあります。
必要に応じてバックアップを取ったうえで更新し、更新後にホームページが正常に動いているか確認することが大切です。
バックアップを取る
ホームページに不具合が発生したときに備えて、バックアップも重要です。
WordPressのホームページは、画像やテーマなどのファイルだけでなく、記事や各種設定などが保存されたデータベースも使用しています。
バックアップを取る場合は、自分のホームページを復旧するために何が必要なのかを確認しておきましょう。
サーバー側にバックアップ機能が用意されている場合もありますが、保存期間や復元方法などはサービスによって異なります。
「バックアップされていると思っていた」という状態にならないよう、どこに、どの程度の期間保存されているのかを確認しておくことが大切です。
セキュリティ対策を行う
行政書士のホームページに限らず、WordPressを利用する場合にはセキュリティについても考える必要があります。
たとえば、
- WordPressやプラグインを適切に更新する
- 不要になったプラグインを放置しない
- 管理画面のパスワードを適切に管理する
- バックアップを用意する
- 不審なアクセスや異常がないか確認する
など、複数の対策を組み合わせて管理します。
特定の対策を一つ行えば完全に安全になるわけではありません。
ホームページの構成や利用しているサービスに合わせて、継続的に管理していくことが基本です。
お問い合わせフォームが正常に動くか確認する
行政書士のホームページでは、お問い合わせフォームが重要な相談窓口になることがあります。
ページ自体が正常に表示されていても、フォームから送信したメールが事務所側に届いていなければ、問い合わせを受け取れません。
そのため、定期的に実際のフォームからテスト送信を行い、
- フォームから送信できるか
- 事務所側に通知メールが届くか
- 自動返信メールが設定されている場合は正常に届くか
- 送信完了画面が正しく表示されるか
などを確認しておくと安心です。
お問い合わせフォームの項目や作り方については、行政書士のホームページのお問い合わせフォームに必要な項目は?で解説しています。
掲載している情報も定期的に確認する
技術的な保守だけでなく、ホームページに掲載している情報が現在も正しいか確認することも大切です。
たとえば、
- 事務所の住所や電話番号
- 営業時間
- 取扱業務
- 料金
- 対応地域
- プロフィール
- 手続きや制度について掲載している情報
などです。
事務所の情報が変わった場合には、ホームページも修正する必要があります。
また、法令や制度について詳しく掲載している場合には、公開当時の情報がそのまま残っていないか確認することも必要です。
ホームページが正常に表示されているか確認する
WordPressやプラグインを更新した後だけでなく、普段からホームページの主要なページを確認しておくと、不具合に気付きやすくなります。
たとえば、トップページ、主要な業務ページ、お問い合わせページなどを実際に開き、
「表示が崩れていないか」
「リンク切れがないか」
「画像が表示されているか」
「スマートフォンでも問題なく利用できるか」
などを確認します。
すべてのページを毎日確認する必要はありません。
サイトの規模や更新頻度に合わせて、定期的に確認する仕組みを決めておくと管理しやすくなります。
保守は自分で行うこともできる
ホームページの保守を必ず制作会社などへ依頼しなければならないわけではありません。
WordPressやサーバーについてある程度理解しており、自分で対応できるのであれば、自社で管理することもできます。
その場合には、
「何を確認するのか」
「どのくらいの頻度で確認するのか」
「不具合が起きた場合にどう対応するのか」
をあらかじめ決めておくことが大切です。
特に更新やバックアップについては、担当者が決まっていないと長期間放置されることがあります。
自分で管理する場合でも、保守作業を定期的な業務として扱うとよいでしょう。
保守を外部に依頼する方法もある
WordPressやサーバーの管理に時間をかけたくない場合や、不具合が起きたときの対応に不安がある場合には、ホームページの保守を外部へ依頼する方法があります。
ただし、「保守」という名称でも、提供される内容は制作会社や制作者によって異なります。
たとえば、
- WordPressやプラグインの更新
- バックアップ
- 不具合発生時の確認
- 軽微な文章や画像の修正
- アクセス解析
- ブログ更新代行
など、どこまで含まれているかは契約によって異なります。
そのため保守を依頼する場合は、月額料金だけで判断するのではなく、「何をしてもらえるのか」「どこから追加料金になるのか」「トラブル時にどこまで対応してもらえるのか」を確認しておきましょう。
制作を依頼するときに公開後の管理も確認しておく
これから行政書士のホームページを制作する場合は、制作時点で公開後の管理についても確認しておくと安心です。
ホームページが完成した後、
「WordPressの更新は誰が行うのか」
「バックアップはどのように取るのか」
「不具合が起きたら誰に相談するのか」
「文章や画像を変更したい場合はどうするのか」
などを決めておきます。
制作費だけでなく、公開後にどのようにホームページを維持していくのかまで確認しておくことで、運用を始めてから管理方法に困りにくくなります。
保守をしないまま放置するのは避ける
ホームページに大きな変更を加えない場合でも、保守がまったく必要なくなるわけではありません。
特にWordPressでは、ホームページの見た目が変わっていなくても、システムやプラグインなどの環境は変化していきます。
長期間ログインせず、更新状況やフォームの動作も確認していない状態は避けた方がよいでしょう。
自分で管理する場合でも外部へ依頼する場合でも、「誰がホームページを管理するのか」を明確にしておくことが重要です。
まとめ
行政書士のホームページでは、公開後も継続的な保守が必要になります。
特にWordPressを使用している場合には、WordPress本体やプラグインの更新、バックアップ、セキュリティ対策、フォームの動作確認などが主な管理内容になります。
また、事務所情報や料金、取扱業務、制度について掲載している内容などが古くなっていないか確認することも大切です。
保守は自分で行うこともできますし、制作会社やWeb制作者などへ依頼する方法もあります。
どちらを選ぶ場合でも、重要なのは「誰が、何を、どのように管理するのか」を決めておくことです。
ホームページは公開して終わりではありません。相談者が安心して利用できる状態を維持するためにも、公開後の管理まで含めてホームページ運用を考えておきましょう。