行政書士のホームページでSEOに取り組むとき、「同じ業務を扱う事務所のサイトには何が書かれているのか」と気になることがあります。

検索結果で上位に表示されるページを確認すると、相談者がどのような情報を探しているか、自分のページでは何を説明できていないかを考える材料になります。

ただし、上位サイトの構成をそのまままねても、自分の事務所に合ったページになるとは限りません。

この記事では、行政書士の業務に関する検索結果から比較対象を選び、自分のホームページに必要な改善点を見つける方法を解説します。

SEOの競合は、近隣の行政書士事務所とは限らない

SEOでいう競合とは、狙いたい検索語に対して、自分のページと同じ検索結果に表示されるページです。

たとえば横浜市で建設業許可を扱う事務所が「横浜 建設業許可 行政書士」を調べると、近隣の事務所サイトが見つかるでしょう。一方、「建設業許可 更新 必要書類」で検索すると、地域外の事務所が書いた記事や、公的機関のページなども表示される場合があります。

実際に依頼を取り合う事務所と、検索結果で比較されるサイトは必ずしも同じではありません。競合調査では、まず調べたい検索語を決め、その検索結果に表示されるページを確認します。

調べるキーワードを一つ決める

最初から「行政書士」という広い言葉で調査すると、資格の説明や試験情報など、事務所への相談とは異なるページも含まれます。

自分が扱う業務と、作成・改善したいページに関係する検索語を一つ選びましょう。たとえば建設業許可の依頼を受けたいなら「横浜 建設業許可 行政書士」、更新手続きの記事を見直したいなら「建設業許可 更新 必要書類」といった形です。

検索語が変われば、上位に表示されるページの種類も変わります。調査を始める前に「この検索をした人に、自分のどのページを見てもらいたいか」を決めておくと、比較の目的が明確になります。

キーワード選びの基本は、行政書士のホームページで狙うキーワードの決め方で解説しています。

検索結果から、比較するページを選ぶ

決めた言葉で実際に検索し、表示されたページを確認します。検索結果は地域や時期などによって変わるため、一度の順位を固定的なものとして扱う必要はありません。

まずは、次の点を見ます。

  • 行政書士事務所の業務ページと解説記事のどちらが多いか
  • 公的機関の案内や他の専門家のページも表示されているか
  • 事務所サイトの中で、自分が作りたいページと役割が近いものはどれか

たとえば業務ページを改善したいなら、上位の事務所サイトにある業務ページを比較します。解説記事を作りたいなら、同じ疑問に答えている記事を比較します。

公的機関のページが上位にある場合も、無視する必要はありません。制度や手続きについて、検索する人がどんな情報を必要としているかを知る参考になります。ただし、公的機関の案内と事務所のサービスページでは役割が違うため、同じ基準で優劣を付けないようにします。

上位の事務所ページでは何を確認する?

比較対象を選んだら、タイトルや文章量だけで判断せず、実際にページを読んで内容を確認します。

確認すること見るポイント
対象となる相談者誰のどのような状況に向けたページか
対応内容何を依頼でき、どこまで対応するかが分かるか
判断に必要な情報料金、対応地域、手続きの流れなどが示されているか
疑問への回答条件や必要書類など、検索語に関係する疑問へ答えているか
相談までの案内読んだ後、問い合わせ方法や次に見るページが分かるか

すべての項目が、すべてのページに必要なわけではありません。たとえば「更新に必要な書類」を調べている人向けの記事なら、事務所の紹介よりも、書類についての説明が中心になります。

比較するときは「上位サイトにはこの見出しがある」という記録だけで終わらせず、その情報が検索した人のどんな疑問に答えているかを考えましょう。

自分のページと並べて、不足している情報を探す

次に、上位ページで確認した内容と、自分のページを比べます。

たとえば「横浜 建設業許可 行政書士」を意識した業務ページであれば、事務所が実際に対応する地域、依頼できる手続き、料金の案内、相談までの流れが分かるかを確認します。

一方、「建設業許可 更新 必要書類」を扱う記事なら、必要書類について具体的に説明できているかが重要です。タイトルに「必要書類」と書いてあっても、本文の大部分が建設業許可の概要なら、検索した人には答えを見つけにくいでしょう。

上位ページにある項目をすべて追加する必要はありません。比較によって見つけたいのは、自分のページを読む人に必要なのに、まだ説明できていない情報です。

検索順位が伸びない場合に確認したい点は、行政書士のSEOで順位が上がらない原因でも整理しています。

自分の事務所だから説明できることも確認する

競合調査では、不足している項目だけでなく、自分の事務所で説明できることにも目を向けます。

たとえば、実際に対応している申請の種類、相談を受けるときに最初に確認する事項、料金に含まれる作業の範囲などは、事務所ごとに異なります。

こうした内容を具体的に掲載すれば、読者は「この事務所に相談すると、何をしてもらえるのか」を判断しやすくなります。ただし、対応実績がない業務を経験豊富であるかのように書いたり、対応できない地域を掲載したりしないよう注意が必要です。

上位ページと同じ情報を揃えることより、自分のサービスを正確に伝えることを優先しましょう。

比較結果を改善につなげる手順

調査を終えたら、気付いたことを「見つけた点」と「自分のページで行うこと」に分けて整理します。

たとえば「上位ページには費用の内訳が説明されているが、自分のページには総額しかない」と分かった場合、すぐに見出しをコピーするのではなく、自分の料金案内で何を明確にできるか考えます。

改善する内容が決まったら、次のように進めると整理しやすくなります。

  1. 検索した人が知りたいことを一文でまとめる
  2. 自分のページで不足している情報を選ぶ
  3. 事務所の実際の対応内容や公的な情報を確認する
  4. 必要な箇所を追加・修正する
  5. 公開後の検索状況や問い合わせ内容を見ながら、必要に応じて見直す

新しい記事を増やす前に、既存ページへ情報を追加した方が分かりやすい場合もあります。似た役割のページを複数作らず、一つひとつのページで何に答えるかを明確にしましょう。

上位ページの順位や構成を「正解」と決めつけない

上位に表示されている理由は、ページの見出しや文字数だけでは分かりません。上位ページに書かれている内容が、常に正確で最新とも限りません。

行政書士の業務に関する条件、必要書類、手数料などを掲載する際は、競合サイトの記述をそのまま使わず、対象となる手続きや地域に応じて公的機関の案内を確認します。

また、競合調査をしたからといって、検索順位が上がるとは限りません。調査の目的は順位の理由を断定することではなく、読者に必要な情報を見直す材料を得ることです。

まとめ|競合調査を自分のページの改善に生かす

行政書士のSEO競合調査では、まず取扱業務に関係する検索語を決め、実際の検索結果から自分のページと役割が近いものを選びます。

上位ページを読むときは、見出しや文字数だけでなく、誰のどんな疑問に答え、依頼を検討する人に何を伝えているかを確認しましょう。

そのうえで自分のページと比べ、足りない情報と、自分の事務所だから正確に伝えられる情報を整理します。上位サイトをまねるためではなく、相談者が判断しやすいページに改善するための調査として活用しましょう。