行政書士のホームページでは、取扱業務や料金だけでなく、「どのような事務所が運営しているのか」を確認できる情報も必要です。
その役割を持つページのひとつが「事務所概要」です。
事務所名、所在地、連絡先、営業時間などの基本情報をまとめておくことで、ホームページを訪れた人が事務所について確認しやすくなります。
一方で、プロフィールページと何が違うのか、どこまで情報を掲載すればよいのか迷うこともあるでしょう。
この記事では、行政書士のホームページに掲載する事務所概要について、基本的な掲載項目や作成するときのポイントを解説します。
事務所概要は事務所の基本情報をまとめるページ
事務所概要は、行政書士事務所についての基本的な情報をまとめるページです。
ホームページを見て相談を検討している人は、業務内容だけでなく、
- どこにある事務所なのか
- 誰が運営しているのか
- どの地域に対応しているのか
- いつ相談できるのか
- どのように連絡できるのか
といった情報を確認することがあります。
こうした情報がホームページ内のさまざまな場所に分散していると、必要な情報を探しにくくなります。
事務所概要としてまとめておくことで、事務所について確認したい人が基本情報を一覧で確認できます。
事務所概要に掲載する主な項目
実際に掲載する内容は事務所によって異なりますが、次のような項目が考えられます。
| 項目 | 掲載内容の例 |
|---|---|
| 事務所名 | 行政書士○○事務所 |
| 代表者名 | 行政書士の氏名 |
| 所在地 | 事務所の住所 |
| 電話番号 | 問い合わせ用の電話番号 |
| メール・問い合わせ | 問い合わせ方法 |
| 営業時間 | 平日9:00〜18:00など |
| 定休日 | 土日祝など |
| 対応地域 | 主な対応エリア |
| 取扱業務 | 事務所で対応している主な業務 |
| アクセス | 最寄り駅や事務所までの案内 |
すべての項目を必ず掲載するという意味ではありません。
事務所の運営方法や相談方法に合わせて、利用者が確認する必要のある情報を掲載しましょう。
事務所名は正式な名称を分かりやすく掲載する
事務所概要では、まず事務所名を明確にします。
ホームページ上で略称やサービス名などを使用している場合でも、事務所の正式な名称を確認できるようにしておくと分かりやすくなります。
ヘッダーやトップページに事務所名を掲載していても、事務所概要にも基本情報として記載しておきましょう。
また、ホームページ内で事務所名の表記が異なっていると利用者が迷うことがあります。
全角・半角やスペースなどを含め、サイト内で表記を統一しておくと管理もしやすくなります。
代表者・行政書士の情報を掲載する
一人で運営している行政書士事務所であっても、事務所名だけでは誰が対応するのか分からない場合があります。
そのため、代表者や所属する行政書士の氏名を確認できるようにします。
ただし、事務所概要ですべての経歴や仕事への考え方まで詳しく説明する必要はありません。
事務所概要では基本情報を掲載し、経歴、資格、取扱分野、仕事への考え方などを詳しく伝えたい場合には、プロフィールページを別に用意する方法があります。
プロフィールに掲載する内容については、行政書士のホームページに載せるプロフィールの書き方|信頼につながる内容とはで解説しています。
所在地を分かりやすく掲載する
行政書士事務所の所在地は、相談先を検討している人にとって重要な情報のひとつです。
特に対面相談を受け付けている場合には、住所だけでなく、
- 最寄り駅
- 駅からの所要時間の目安
- 建物名や階数
- 入口についての案内
- 駐車場の有無
など、必要に応じてアクセス情報を掲載すると来所時に分かりやすくなります。
一方で、オンライン相談や訪問対応が中心など、来所を前提としていない事務所もあります。
その場合には、相談方法についても分かるように案内しておきましょう。
Googleマップを掲載する方法もある
来所を受け付けている事務所では、所在地と合わせてGoogleマップを掲載する方法もあります。
住所だけでなく地図を確認できれば、事務所の場所を把握しやすくなります。
ただし、Googleマップを掲載すること自体が目的ではありません。
対面相談を行っているのか、予約が必要なのか、どこから入ればよいのかなど、来所する人が必要とする情報も合わせて考えましょう。
GoogleマップやMEOについては、行政書士のホームページにGoogleマップは必要?MEOとの違いも解説で詳しく解説しています。
営業時間や定休日を掲載する
電話や対面での相談を受け付けている場合には、営業時間や定休日を掲載しておくと利用者が連絡する時間を判断しやすくなります。
たとえば、
「平日 9:00〜18:00」
「土日祝は事前予約により対応」
など、実際の対応方法に合わせて掲載します。
「年中無休」「24時間対応」などと掲載する場合も、実際にその対応ができることを前提にします。
お問い合わせフォームについては営業時間外でも送信できる場合があるため、
「お問い合わせフォームは24時間受付」
などと案内する場合には、返信する時間とは区別して分かるようにしておくとよいでしょう。
対応地域を掲載する
行政書士事務所を探している人は、自分の地域から依頼できるかを確認することがあります。
そのため、対応地域が決まっている場合には事務所概要にも掲載しておくと分かりやすくなります。
たとえば、
「横浜市を中心に神奈川県内に対応」
「神奈川県・東京都を中心に対応」
など、実際の対応範囲に合わせて記載します。
ただし、SEOを目的として市区町村名を大量に並べる必要はありません。
相談者が「自分の地域から依頼できるか」を判断できることを優先しましょう。
地域名を使ったSEOについては、行政書士のホームページで地域名を入れるSEO対策|「行政書士+地域名」を狙う方法でも解説しています。
取扱業務は概要が分かる程度でもよい
事務所概要に取扱業務を掲載する場合には、事務所がどのような分野に対応しているのか分かる程度にまとめる方法があります。
たとえば、
- 建設業許可
- 産業廃棄物収集運搬業許可
- 法人関連の手続き
- その他の許認可
などです。
それぞれの業務について詳しく説明すると事務所概要が長くなってしまうため、詳細は各業務ページへ案内すると整理しやすくなります。
事務所概要は「事務所について知るページ」、業務ページは「依頼できるサービスについて知るページ」と役割を分けて考えましょう。
プロフィールページとの役割を分ける
事務所概要とプロフィールは内容が似て見えることがありますが、役割を分けると整理しやすくなります。
事務所概要では、
「どこにある、どのような事務所なのか」
を確認できる基本情報を中心にします。
一方、プロフィールでは、
「どのような行政書士が対応するのか」
を伝えるために、経歴、資格、得意分野、仕事への考え方、人柄などを掲載します。
小規模なホームページでは、事務所概要とプロフィールを同じページにまとめても問題ありません。
ページを分けること自体を目的にせず、利用者が必要な情報を見つけやすい構成にすることが大切です。
情報はホームページ内で統一する
事務所概要を作成したら、ホームページ内のほかの場所と情報が一致しているか確認しましょう。
たとえば、
- フッターの住所
- お問い合わせページの電話番号
- トップページの営業時間
- プロフィールの氏名
- 各ページに掲載している対応地域
などです。
同じ事務所について書かれているのにページによって情報が異なると、利用者がどちらを信用すればよいのか迷ってしまいます。
事務所情報を変更した場合には、事務所概要だけでなく、ホームページ内の関連箇所も合わせて修正しましょう。
変更があったら事務所概要も更新する
事務所の移転、営業時間の変更、電話番号の変更などがあった場合には、ホームページの事務所概要も更新します。
古い住所や電話番号が掲載されたままでは、問い合わせや来所に影響する可能性があります。
特に住所や営業時間などを複数のページに掲載している場合には、一部だけ古い情報が残らないよう注意が必要です。
ホームページ公開後の管理については、行政書士のホームページの保守は必要?公開後に必要な管理内容を解説でも解説しています。
まとめ
行政書士のホームページの事務所概要は、事務所名、代表者、所在地、連絡先、営業時間、対応地域など、事務所の基本情報を確認できるページです。
すべての項目を掲載することが目的ではなく、相談を検討している人が「どのような事務所なのか」「どこにあるのか」「どのように相談できるのか」を判断できる情報を整理することが大切です。
また、事務所概要とプロフィールは役割を分けて考えると整理しやすくなります。事務所概要では事務所そのものの情報、プロフィールでは行政書士本人についての情報を中心に掲載します。
小規模なホームページであれば、両方をひとつのページにまとめる方法もあります。
事務所情報は変更されることもあるため、ホームページ内のほかの掲載箇所と内容を統一し、変更があった場合には忘れずに更新していきましょう。